身近に鼻歌を歌いながら楽しく仕事をする子がいた。
いつも職場では独り言も言っていて(笑)おっとりしていて、ファッションセンスもその子の性格にピッタリなものを着ていて見ているだけで癒される子
忙しい時も決して人を邪険にはせず、謙虚でいい子すぎる・・・
対して自分の余裕のなさにがっかりする(笑)
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なんでだろうと考えてみるとその子は
・得意で好きなことを仕事にしている(苦手なことはしていない)
・職場でもゆるっとしたままの自分を表現している
をしていた。とても単純なことだと思うけど、自分にはそれがすごく難しい。
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それは今までわたしは仕事が楽しいと感じる事がほとんどなく、とにかく『ちゃんと』間違いがないように、言われた通りにこなすものと思っていたから。
お客様からクレームがないようにできる限り準備をすること。
そしてお客様からかかってくる電話がいつも怖くて、誰かから何か言われないためにいつも必死だった。
自分では仕事を一生懸命しているようで、実は自分を守ることで精一杯だった。
そんな考えで仕事を無意識にしていたからか、職場ではいつも緊張していて肩に力が入っていた。
もちろん自分の好きを仕事にすればこんな緊張状態じゃなかったかもしれない。でも自分の好き嫌いとかの特性なんか言い訳で根性があれば世の中のこと全部なんとかなると昔は本気で思っていた。
さらに勘違いしてたことがあって、「勝つことが正しい」と思っていた。
年下には負けてはいけない、仕事できない自分は恥ずかしいと思っていた。
職場の周りみんなが敵のように感じていた。・・・今改めて文字にしたらとんでもない奴・・!(笑)
そりゃ彼女のようにおっとりと自分のままで仕事をするのは難しいのは一目瞭然。
でも彼女のように肩の力を抜いて人の力になりたい・・・。
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あるとき彼女のゆるっとさを真似することにした。
・仕事中にお菓子を食べたくなったからゆるっとつまんでみる。
・チームのみんなと雑談をする。
・心の面では自分は仕事ができないと認めて多少のミスは許して過ごしてみた。
そうするとチームの中で仕事することが楽しかった。雑談を入れる事で自分の仕事の状況を周りの人に知ってもらうだけでなんとなく心が軽くなったような気がした。
さらに彼女の得意な仕事がはかどるように少しお手伝いをした。
大変な仕事だったけれど、完成したものはクオリティが高く、仕事をやり終えた彼女も満足気だった。
彼女からは「わたしさんが今日いてくれてよかったです」と言われた。
すごくうれしくて、自分ひとりで仕事を抱えてたらこの嬉しさ味わえなかったなぁとしみじみした。
それと同時に、人が『得意なことをしてやりきる姿を応援する』のが自分にとっては喜びなんだなって初めて気づいた。
今までの自分のように周りを敵だと見てしまっていたら絶対にこの喜びを味わうことがなかった。
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自分よりも年下の彼女にはたくさんのことを教えてもらった。
これからもっと自分も周りも人達もお客様も幸せになれるように応援できる自分になっていきたい。
色々気づきをくれた同僚よ、ありがとう。