今日は、ある珈琲屋さんに行きたくて車を走らせた。
30分ほどかけて到着したそのお店は今日まで長期休みだった。
せっかく重い腰を上げてようやくたどり着いたのに休みだなんて・・・
お店の情報をしっかりとチェックしていなかった自分にがっかりした。
ここのお店は元々違う形態のお店で今は珈琲屋さんとなっている。
元々あったお店の素敵なドアや外観を残している所がすごくいいなと思っていた。
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今日までお休みなのは仕方がない。
顔を上げて来た道を振り返る。
周りを見渡してみると何やら素敵なお店を発見。
修繕されてきれいになっているレトロなマンションの下に、リノベーションされた本屋さんがあった。
本屋さんの中で考えた事
中に入ってみると、見た事がないセンスがよさそうな本がずらり。
ここは中古~新刊まで扱うようだ。
夫は自分が生まれた年の新建築の本を発見して興奮していた(笑)
壁一面には木で作られた本棚に本がぎっしり並んでいる。
ただ単に均一に並んでるのではなく、交互に高さが変わっていてそこも素敵だなって感じた。
本の他にもレターセットや服、リンゴ箱のような木の棚に飾られたお皿など雑貨もちらほら。
きっと誰かにとって不要になったものなんだろうけど、こうやってお店に並べられると新しいようなものに感じる。
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なんでかなぁって考えた時に一つ思ったのは、『素材の組み合わせ』なのかなと感じた。
そこにあったお皿は渋めのお皿だった。
わたしは買い物をするときに、物を単体で見て『素敵!』ってなるけど、家に持って帰って使った時『なんか違う・・』ってなるときがある。
それって家のテーブルの素材が、モダンなものだったり組み合わせが微妙なんじゃないかなとか。
なんとなく思った。知らんけど。
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服なんかは、形が大事だと夫は言っていた。
わたしは、いつも服を単体で見て色がかわいいから買っていた。
センス持ちの夫曰く、形が大事なんだそう。
服の丈や大きさ、着た時のシルエットなど・・
それを聞いた時、自分がおしゃれに着こなせない理由が分かった(笑)
形を見てないし、それに組み合わせる服のこともあんまり考えてない。
物にせよ、服にせよ形とか組み合わせって大事なんだなって感じた。
その組み合わせがうまくいけば今よりももっと魅力を引き出し、心惹かれるものになるんじゃないかと思った。
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そして本屋さんに来たのだから本に出会いたかったけど、最近自分が読みたい本が分らない。
今まで『マカン・マラン』『和菓子のアン』などの食にまつわる本が大好きだった。
食を通して登場人物の人生が少し変わること、元気づけられること。
今も大好きだけど、目に入ってこない。
最近お金の不安がありどうも何も感じなくなってくる。
またゆっくり本が読める自分になりたいなぁ。今の自分がなんだか悲しい。
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意図せず色々ぐるぐる考えさせられた後、外にでて見渡してみると、
この辺りはリノベーションされている物件が多いんだなって今日初めて気づいた。
今までは気にも留めなかった場所。
古くても修繕されている建物はいきいきしているように感じる。
改めて自分は『古くて大事に手入れされているもの』に惹かれるんだなと感じた。
今の仕事も楽しい。でももっと今あるものをもっと素敵に変えていけるようなことができたらもっと楽しそう。
何らかの形でそういう仕事に関われたらいいな。そう思った休日。